
献上品を差し上げ、江戸城内を案内される
〇「御本丸御玄関口より蘇鉄の間に詰 中の口より献上物皆々受取
御坊主案内に来り御書院に参る 大広間公方様御逢いの間
西王母の絵の戸を明け 大廊下浅野様刀瑕など見侯て
日光御三家の詰所桜の間 月並御逢の後ろ書院 帝鑑の間
それよりお庭武芸上覧の所 それより柳の間は三間なり
此の柳の間より大広間の方に出候て蘇鉄の間に帰る
惣鉢金貼り付け大そうの物じゃ 松の間菊の間は御役人の御詰所故
見がたし……」
二度とないチャンスにお城の内部をスケッチしているが、
外右馬が入れるのは勿論ここまでである。
※この様にして献上品は差上げられ、将軍が目を通し、藩主が国に
帰る際はその倍の土産?(品物)をくれたそうです。
御台様などに差し上げた献上品の見返りはありません。
※献上品を届けた際に、江戸留守居役や御供が江戸城御殿を
見ることができたとは、初めて知りました。
浅野様(内匠頭?)刀瑕(かたなきず)が
本当に残っていたのでしょうか?
※柳の間 4位以下の外様大名の控えの間。
岡藩中川家、臼杵藩稲葉家、佐伯藩毛利家などの間
※上の絵の説明 藩主稲葉幾通の行列が江戸城に上がる際、
虎の門に差し掛かり、横から延岡藩の行列が出てきた。
先頭の取り合いになり、双方が走り出してしまった。
この張り合いで、稲葉家と延岡藩内藤家の家来の喧嘩になった。
その様子を国枝外右馬が書いています。
絵の中ほど上に「内藤様の駕籠は投げ出されたよし、
あやまちがなければよいが 」とあります。
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